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小谷 瑳千花*; 内山 雄介*; 鹿島 基彦*; 上平 雄基; 御手洗 哲司*
no journal, ,
2012年から2015年の春季を対象として、領域海洋循環モデルROMSをベースとした高解像度の琉球諸島周辺海域流動モデリングとその結果を用いた3次元Lagrange中立粒子追跡を実施し、黒潮がサンゴ幼稚仔輸送過程に及ばす影響を評価した。その結果、石西礁湖から放出された中立粒子は、サンゴ幼稚仔浮遊期間である3週間後も大部分がその場に留まるが、約1割が黒潮や黒潮反流によって沖縄本島まで輸送されていた。また、石西礁湖南で発生する東向きの流れがサンゴ幼稚仔輸送に重要な役割を果たしている可能性を示唆した。
上平 雄基; 川村 英之; 小林 卓也; 内山 雄介*; 古野 朗子
no journal, ,
本研究では、ダウンスケーリングによる沿岸域の高解像度モデルを導入した高度な海洋拡散予測システムを用いて、福島第一原子力発電所事故に適用し、水平スケールが数キロメートルのサブメソスケールの海象に伴うCs-137の海洋中移行過程を解析した。その結果、事故直後に福島県沖で発達していたサブメソスケール渦に伴う鉛直循環流によってCs-137が中深層に活発に輸送されていた。また、大気沈着を考慮しないシミュレーションを行った結果、中深層に輸送されたCs-137の大部分が原子力発電所から海洋に直接放出されたものである可能性が示唆された。
浅見 慶志朗*; 平野 直人*; 高橋 直哉; 渡邊 隆広
no journal, ,
海底の岩石を覆う鉄マンガン(Fe-Mn)クラストと堆積物上で岩片の核を包み込むFe-Mnノジュールは鉄とマンガン(水)酸化物を主体とする深海の化学沈殿物として知られている。これらの起源はその化学組成に基づき、海水由来の海水起源と、初期続成過程にある堆積物の間隙水由来の続成起源、熱水起源の3つに分類される。海水起源のFe-Mnクラストは堆積物上に形成せず、岩石上に形成されるため、続成起源のシグナルを示すことは極まれである。しかし、Hein et al. 2012では海水起源のFe-Mnクラスト中に続成起源のシグナルである高いNi, Cu, Liを示す層が報告され、それは海水中の有機物や生物起源ケイ素の分解に伴う元素の付加によるものだとした。本研究では海洋プレート屈曲部に形成される単成火山であるプチスポット火山のペペライト上の海水起源Fe-Mnクラストから続成起源のシグナルを発見した。その産状からプチスポット火山噴火前に存在したFe-Mnノジュール(続成起源の影響を受けていることが多い)の残骸である可能性がある。